豊郷町「進藤家」で剪定講習会を開催しました。
湖東地域1市4町での湖東定住自立圏構想のひとつとして取り組まれている、彦根市の地域創造事業の一環として、いろは組が事業計画を行いました剪定講習会を豊郷町吉田の進藤家庭園で開催をいたしました。
平成23年11月26日(土)9:00~12:00
豊郷町吉田進藤家庭園
※施主の進藤様は県外に住まわれており、ときおり時間ができた時に戻られる生活をしておられます。
このたびの剪定講習会は、いろは組が豊郷まちづくり委員会へ事業連携を投げかけさせてもらい実現した事業でした。
豊郷まちづくり委員会では、今までにも古民家を活用して、大学生の下宿にしたり、蔵を飲食店に改造するなどの取り組みをさせていました。聞くと、建物にくっついていた「庭」は、建物を腐朽させる原因として、半ば邪魔者扱い的に思われ、なんとか自己流処理をされていたようでした。
今後の古民家活用で、『庭』も立派な古民家の一部であることを知っていただきたいとの思いがありました。
当日は、まちづくり委員会のご協力もあり、20名の参加がありました。
まず、いろは組の滝川代表から講習会主旨が説明され、スタートしました。

スギ、モチノキ、シュロが光を求めて、上へ上へと競争をして、中間枝のない樹木となっていたので、実生のモチノキ、シュロは根元からいただきました。残ったスギを整えました。


狭い場所で、モチノキ、シュロをロープを使って見事に予定どおりの場所に、樹木が伐採されると、参加者から驚きの声が上がっていました。
庭師の滝川緑化の滝川代表、奥川造園の奥川副代表と滋賀県造園協会北地区から参加の早川さんは、とても鼻が伸びていました。
次は、根元からいただいたクロガネモチ、そしてサザンカの枝で、剪定講習を行いました。参加者は剪定バサミを持って、一日庭師体験を楽しんでおられました。


最後のツヅジは、萌芽力が強いため、強剪定を見ていただきました。根元の「ヒコバエ」を外し、足元すっきりに仕上げました。


庭園中央の大きな灯篭は、クロガネモチの根が成長して浮かし、傾くことなり、阪神淡路大震災で、倒壊してしまったと思われます。
いろは組に元気があれば、事業として、昔ながらの三又(※注)を用いて据付を出来れば面白いなぁと思っています。

注) 三又 |
三又とは、3本の丸太、または鉄パイプ等の上部を結束したもので、下部を三方に開いて、上部にチェーンブロック等を吊り下げるのに用いる。 |
今回、剪定講習会に参加いただけた方は、普段、庭師にお任せしていた庭の剪定でも、樹種によっては、自分で剪定ができるということを発見していただけた講習でした。
講習時でも、質問がとても多く、熱心な方が参加していただいていると感じました。
今回の剪定講習会の開催に対して、施主さまから開催後のお茶や組へのお礼をいただきました。大変ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
また、剪定講習会開催に際し、豊郷町広報等による事業参加者募集をしていただきました豊郷まちづくり委員会の皆様に感謝申し上げます。
次年度以降も事業連携をよろしくお願いします。
ボリュームの関係から、剪定体験の様子については、後日HPでお知らせさせていただきますので、楽しみにお待ちください。