豊郷町進藤邸での剪定講習会&灯篭設置見学会の開催結果

平成24年9月9日(日)9:00~12:00豊郷町吉田の進藤邸で、剪定講習会と崩落していた灯篭の積み直しを行いましたので、その概要をお知らせします。

進藤邸は、昨年剪定講習会を開催し、スギ、ツバキ、ヒノキ等の剪定講習を行いました。しかし、中央奥のクロガネモチは、その発育した根で、8尺灯篭を崩落させていたため、再設置を考え、根元から頂き(伐採のこと)ました。

阪神淡路大震災時に崩落し25年間が経過した灯篭

今年は、施主さまのお願いがあり、いろは組としても庭園設置の要とも言うべき灯篭が崩落したままでは庭師として非常に残念であるため、本年度崩落した灯篭の再設置と剪定講習会を開催することとしました。

今回の事業には14名の方の参加がありました。

本日のメニューは、灯篭の設置とヒバの剪定講習です。

まず、灯篭の設置ですが、灯篭の名称を紹介します。

灯篭は、各部分から積み上げられています。下から、基礎、竿(さお)、中台(ちゅうだい)、火袋(ひぶくろ)、笠(かさ)の上に最後、請花(うけばな)と宝珠(ほうじゅ)が乗ります。では、実際の画像を見ながら、説明を加えます。

通常、基礎の下に石を敷き、目地を小石で固めます。今回は、基礎と敷石の間に、クロガネモチの根が伸び、根の成長が灯篭を持ち上げる結果となり、灯篭の崩落が起こったと推察されます。そのため、クロガネモチの根を切り、再度の崩落防止対策を施しました。

基礎の下と地固めの石との間に、クロガネモチの根が張っていました
根をカットし、再び崩落させないよう、丁寧な処理に心がけました
基礎の下にある地固めの石です。これに何石が足して基礎との相性を高めます
タコと呼ばれる道具ですが、これで地面を良く固めることができます

水平器で水平を確認しています 基礎が肝心という言葉どおり、基礎をしっかり固定しないと、積み上げた石がうまく座わりません。
これが三又工法です センボウとよばれる丸太を組んで、組んだ箇所に滑車を付けて、重量物を持ち上げます

クレーンがない時代、クレーンが入れない狭さく地などで、庭師が重量物を持ち上げるために使用した工法が三又(二又)工法です。今回は、昔ながらの庭師の技術を紹介します。

では、基礎の据付からです 先ほども言ったように、最もしかっりと固めるものです
切った根や火入れ石(手前の大西副代表が乗っている石)に隅を当てないよう慎重に降ろします
竿の設置です 真ん中の溝2本は、竹の節に似ているので「節(ふし)」と呼ばれています

中台の設置です 下部の模様は「蓮弁(れんべん)」と言って蓮の葉を形とっています
火袋(ひぶくろ)の設置です 実際に蝋燭を置き、灯りを入れる箇所なので、火袋(ひぶくろ)と呼びます

笠(かさ)の設置です 軽く300㎏は超えている笠です センボウが少し短いですが、何とか三又工法で据え置きました