技術交流会を開催しました

剪定技術向上を目指して京都植彌さんと技術交流会を開催しました。

平成25年2月9日(土)剪定技術向上を図るために、いろは組が、滋賀県造園協会北地区員に加えて、今回は、滋賀県造園協会職業訓練委員会の皆さんといっしょに、京都の植彌加藤造園さんと剪定技術交流会を開催しました。

交流会は、午前中の庭園研修会と午後の剪定技術交流会とで構成しました。庭園研修会講師は、植彌加藤造園社長の加藤友規氏にしていただきました。

庭園研修会の加藤友規 植彌社長から、南禅寺界隈の庭園の特徴を説明いただいた
庭園研修会の加藤友規 植彌社長から、南禅寺界隈の庭園の特徴を説明いただいた

参加した18名で、まず、南禅寺界隈の「大寧軒庭園」で庭園研修会をしました。通常、非公開庭園のため、見学の様子はお見せ出来ませんが、琵琶湖疎水を引き込んだ庭園奥の滝からの流れを楽しみ、三ツ鳥居などの石造物を通り、動と静を組み合わせたすばらしい庭園です。講師の加藤氏や植彌の庭師さんから、作庭についての研修を受けました。 兵庫玄武岩の柱状石や鞍馬石の飛び石、根府川石の靴脱ぎ石の配置等については、作庭者の意図をお教えいただき、庭園の見方を教示いただきました。

庭石、樹木と並びコケが特徴的な庭園であり、100種近くのコケが生育している
庭石、樹木と並びコケが特徴的な庭園であり、100種近くのコケが生育している

大寧軒の一部に大津垣が見られました。

HP③

創設当時は、異質に見えても、今は京都の顔のひとつになっている琵琶湖疎水。南禅寺界隈の庭園は、明治期以降、疎水を利用した作庭に変化しました。

次に、臨済宗大本山の南禅寺の庭園を研修しました。

琵琶湖疎水を解説される講師
琵琶湖疎水を解説される講師
名勝指定庭園
名勝指定庭園

大方丈庭園は、俗に「虎の子渡しの庭」といわれる枯山水の名勝庭園です。庭石は3,5,7など奇数の配置ですが、この庭園は6石のため、もう一石の位置を見る者が考えるのでしょうか?と講師の談。

大方丈庭園は名勝指定庭園のため変更には、現状変更申請等の手続が必要となりますが、小方丈庭園や華厳庭などは施主さまの意向で変化が可能であり、鞍馬石の巨石を配置したり、南禅寺垣を配したり、大玄関庭園には、京都市市電の軌道板石を利用した電板園路を取り入れた作庭がなされました。(ちなみに、加藤講師の先代が設計施工を担当されたとのことでした。)・・・・京都の庭師は、その仕事が形となり残り、作庭意思もしっかりと継承されていることを知り、「造園と記録」の継承の大切さを改めて学習しました。

HP⑤

昼食は、いろは組の活動にご協力をいただいている一休庵さんの智積院会館で食べました。昼食は、研修会講師の加藤社長と午後の技術交流会講師の加藤末男氏もご一緒いただき、交流を深めさせていただきました。

HP⑥

昼食後は、植彌さんが携わっておられる智積院庭園を見学しました。HP⑦

午後は、植彌さんが請け請け負っておられる東本願寺の「渉成園」で、植彌の庭師と本日参加の庭師とで剪定技術交流会をしました。講師は、文化財庭園保存技術者協議会正会員 植彌総括工事部長の加藤末男氏にしていただきました。

HP⑧

広大な敷地を持つ渉成園で、有料区域外の樹木を対象に、植彌さんの庭師と参加庭師がともに剪定を行いました。マツ・モッコクを題材に、双方の剪定方法の違いや「手を合わせる」剪定を実践しました。

五葉松の剪定実践
五葉松の剪定実践
透かし技法の実践
透かし技法の実践
クロマツの剪定枝の考え方と剪定実践
クロマツの剪定枝の考え方と剪定実践
離れた箇所から剪定箇所の説明をされる親方
離れた箇所から剪定箇所の説明をされる親方
枝先だけの剪定ではなく、枝の抜く、透かし技法を遠隔指導をいただきました。
枝先だけの剪定ではなく、枝の抜く、透かし技法を遠隔指導をいただきました。

講師の親方は、保存技術者協議会の研修部長をされており、昔の技術伝承方法の「技術は盗んで覚えろ」ではなく、「剪定は理論的実践」で講習わしていただきました。

最後に、参加者全員で剪定した樹種を前に、親方から講評をいただき技術交流会を終えました。

講評は、参加者全員の「手を揃える」上で、非常に重要なものになります。
講評は、参加者全員の「手を揃える」上で、非常に重要なものになります。

庭師の作業で最も重要なものが、「後始末」であり、全員で後始末を行いました。参加者には、造園会社の社長さん、従業員さん、同業者さんがおられますが、本事業では、皆等しく平等の「参加者」であり、一人の庭師とし参加していただきました。無礼の点は、ご了承と寛大な享受をお願いします。

交流会の帰りに、滋賀県立大学の柴田いづみ教授からの依頼で、古民家活用家屋にかかる屋敷奥庭園のマツ(長年手入れがなく放置で、近隣への悪影響あり)の手入れについての意見要望に対応するため、近江八幡市為心町のcafe DIG`Sを訪れました。

cafe DIG`図面

図面上部の右から樹木を仰いで見た状況画像が次になります。参加された方やHPを見られた方なら、このマツをどのように手入れされますか?ご意見をいろは組HPへお寄せください。

HP22

HP⑳

HP23

マツは、約10m。2/3は枝がなく、上部に車座枝が出ていて、幹の割に、枝は細い。画像左はツバキ、右は、オッコ、マキ、極端に伸びたアジサイといったところか。

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