いろは組とは?

日本の庭園は自然風景式と呼ばれるように、いつの時代にも自然への深い想いを持ってつくられています。家の中にあり庭園樹木の四季おりおりの変化で、季節を感じていました。
ところが、昔ながらの木造家屋が敬遠され、次々と伝統的建築物が解体されると、運命共同体である「庭園」もなくなっていきました。

庭園がなくなる理由のひとつには、庭園は通年管理が必要で、特に夏季から秋季にかけては、樹木の剪定をしなければなりません。しかし、4m超高の樹木剪定は困難で管理費用の高価格化が指摘されています。
近年、伝統的建造物の価値が見直されるようになってきましたが、建造物と一体を成している庭園は、まだまだその文化財的価値が評価されていないのが現状ではないでしょうか。

そこで、彦根藩のまちづくりを今に残す「足軽屋敷」が現存する「善利組足軽屋敷」を代表する辻番所の庭園にスポットをあて、わたしたち若き庭師でつくる「いろは組」が、辻番所庭園での庭師の活動を通じて日本庭園のすばらしさの紹介、適正な庭管理の実施を通じて、足軽屋敷庭園の保存・活用に協力していく活動を始めます。
いろは組の活動は、文化財庭園の適正管理へのとりくみだけではなく、もう一つの活動があります。それは、自分庭園の再発見を行うことへの取り組みです。
庭園は文化財庭園だけでなく、個人宅の庭もまたすばらしい庭園なのです。
自分庭園は、先祖から脈々と続く歴史があったり、自分好みの空間であったりします。これを機に、普段気づかずに何気なく存在している自宅庭園をもう一度、見直し、愛着を持っていただく活動を行いたいと思っています。
自分庭園の見直し事業として、足軽屋敷地域での個人宅庭園を会場とした剪定講習会の開催を行いたいと思います。開催期日等は当サイトで随時でお知らせしますので、興味のある方はどしどしご参加ください。